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ESHパッシブデザインツール

スタートアップガイド 例5.バルコニー立上り(手すりパネル)の日射遮蔽の有無

バルコニーの日射遮蔽

・2階子供室に面したバルコニーの立ち上がり部の有無による日射遮蔽効果の違いを確認
・バルコニーの出寸法は910mm

立上がりあり
立上がりあり
立上がりなし
立上がりなし

出典:建築環境・省エネルギー機構『温暖地版 自立循環型住宅への設計ガイドライン』を元に加工

設定項目

以下の設定でシミュレーションを行います。庇の検討と同様、赤丸がデフォルトに対して変更している箇所です。

気象条件 小美玉(5地域)
気象条件 小美玉(5地域)
・任意のモデルを選択するときの開くボタン
建物条件 5地域の構法・仕様
建物条件 5地域の構法・仕様
居住条件
設定項目 居住条件
計算
設定項目 計算
・LDと子供室1、子供室2を選択

計算結果

スケジュールをLDのみ設定した場合

自然室温時の13度を下回る時間(h/時間) 建物全体 子供室2
自然室温時の30度を上回る時間(h/時間) 子供室1

結果

戸建住宅の場合には、プライバシー確保のためにバルコニー立ち上がり(手すりパネル)の部分を遮蔽している事例が多いとおもいます。計算結果からは日射の影響が子供室に表れており、直下のLDにも影響していることがわかります。立ち上がり部がない場合、夏の冷房負荷は増加しますが、冬には日射取得の影響で暖房負荷が減少し、トータルでは遮蔽がないほうが有利になっていることがわかります。

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