環境共生住宅とは

環境共生住宅とパッシブデザイン

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パッシブデザインの事例

パッシブデザイン(passive design)とは、 建物を取り巻く自然環境の特性を活かし、室内を快適にするための設計手法です。
自然環境は季節ごと、地域ごとに異なります。そのためパッシブデザインで設計された住宅も様々な形をしています。

国内事例

環境共生住宅事例データベースのヒアリングレポートや、見学会レポート、居住者インタビューなどkkjサイト内に関連情報のあるパッシブデザインの国内事例を紹介します。
写真もしくは関連リンクをクリックすると、kkjサイト内にある各事例の詳細情報が表示されます。
パッシブデザインを含む、環境共生住宅の国内事例は「環境共生住宅事例データベース」でも御覧いただけます。



つくば春風台の家
パッシブデザインの考え方に基づき設計された戸建住宅

パッシブデザインの手法として、吹き抜けを中心とした開放的な空間構成、大開口部、蓄熱のための壁、薪ストーブ(煙突からの廃熱も利用)等が採用されている。

・所在地:茨城県つくば市
・設計者:株式会社 エステック計画研究所/小玉祐一郎
・関連ページ:見学会報告レポート

スマートシティ堺・初芝
歴史と伝統のある住宅地におけるスマートタウン

初芝立命館高校の跡地において、「初芝・新田園都市」構想の下、長い歴史を宿す初芝の伝統と景観の継承による「地域との共生」、街の住人や地域の人との交流を育む「コミュニティデザイン」、パッシブデザインの住宅設計と最新の省エネ設備による「快適な居住環境」によって開発された次世代型環境創造都市。

・所在地:大阪府堺市東区
・事業者:パナソニック ホームズ株式会社
・関連ページ:環境共生住宅事例DB・ヒアリングレポート

パークホームズ等々力レジデンススクエア
4つの視点による省CO2を目指した集合住宅

三井不動産レジデンシャル(株)により、集合住宅における省CO2 のリーディングプロジェクトになることを目指して、ハード・ソフトの両面からさまざまな環境対応に取組まれた事例。
国土交通省の「住宅・建築物省CO2 推進モデル事業」の採択事例でもある。
「エネルギーデザイン」、「パッシブデザイン」、「モビリティデザイン」、「コミュニティデザイン」4つの視点から省CO2 デザインに取組まれている。

・所在地:東京都世田谷区
・事業者:三井不動産レジデンシャル 株式会社
・設計者:株式会社 日建ハウジングシステム
・関連ページ:見学会報告レポート

エムスマートシティ熊谷
独自のパッシブクーリングアイテムで涼を呼ぶまちづくり

「涼を呼ぶまちづくり」をコンセプトとして、打ち水効果を高めた独自のパッシブクーリングアイテムでクールスポットや風の通り道をつくるなど、まち全体に微気候デザインを採用したスマートシティ。

・所在地:埼玉県熊谷市
・事業者:ミサワホーム株式会社
・関連ページ:見学会報告レポート

素足で暮らす住宅~MUKU
HEAT20 G1レベルの断熱性能を有する住まい

夏の涼を生む南の地窓と北の高窓、美しい景色と冬の太陽を取込む南の高窓、補助暖房のペレットストーブ、家族の将来に備える可変性など、上質でシンプルな住まいを、無垢の木と高耐久+スケルトン・インフィル、パッシブデザインの3本柱を基本として構成している。


・所在地:茨城県つくば市
・設計者:株式会社 茨城県南木造住宅センター
・関連ページ:見学会報告レポート(会員限定公開)

シャレール荻窪
荻窪団地の建替事業~風やコゲラが遊ぶまち

シャレール荻窪は、UR賃貸住宅荻窪団地の建替事業。
配置計画当初より団地住民や周辺地域住民を交えたワークショップを開催し、荻窪らしさに配慮した再生コンセプトが検討され、この再生コンセプトをもとに防災・景観・環境・コミュニティをポイントとして団地の骨格が形成された。
風の道を活かす配置計画や住戸計画といったパッシブクーラー設計、設備や舗装、緑化などの面での環境配慮技術の採用、太陽光パネルによる電力供給などに取り組んでいる。

・所在地:東京都杉並区
・事業者:(独)都市再生機構東日本賃貸住宅本部
・関連ページ:環境共生住宅事例DB・ヒアリングレポート

南禅寺の家
伝統的な素材・工法と現代の技術・素材の組み合わせ

「南禅寺の家」は機械に頼らず、自然の恵みを最大限に活かすための建築的な工夫を多く取り入れた住宅である。設計者による綿密なシミュレーションと、伝統的な素材・工法と現代の技術・素材の組み合わせにより、環境共生住宅の目指す「Low Impact」「High Contact」「Health & Amenities」がバランスよく実現されている。

・所在地:京都府京都市
・設計者:豊田保之(トヨダヤスシ建築設計事務所)
・関連ページ:くらしかた・すまいかた vol.19

地中の棲処
斜面地に掘り込まれた、動物の巣のような住まい

筑紫平野の小高い丘の中腹にあるその家は、南向き斜面に建つため、日当りも眺めも良く、半地下状に埋め込んだ居室はまるで動物の巣のように斜めに広がり、風や太陽、そして大地に蓄えられた熱の力を借りて、快適な温熱環境を形成している。

・所在地:福岡県福岡市
・設計者:末光弘和(株式会社 SUEP)
・関連ページ:くらしかた・すまいかた vol.24

つくばの家
パッシブデザインの実験場

日本におけるパッシブデザインの第一人者、小玉祐一郎氏の自邸。1984 年に建てられた鉄筋コンクリート造の住宅は、「パッシブデザインの実験場」と称され、外断熱工法を初め、熱容量を体感する場として、住みながら長い時間をかけて、様々な改良が加えられている。


・所在地:茨城県つくば市
・設計者:小玉祐一郎
・関連ページ:くらしかた・すまいかた vol.16

海外事例

海外におけるパッシブデザインに取組んだ事例として、海外の建築レポートサイトの中からアメリカ、カナダ、オーストラリアの事例を紹介します。
写真もしくは出典のリンクをクリックすると、掲載元の記事(外部サイト、英語表記)が表示されます。



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国立公園の中に建つモダンな羊毛小屋

オーストラリアの象徴的なデザインをオマージュしたモダンな「羊毛小屋」
オーストラリアの象徴的なデザインを踏襲、さらに近代的なデザインに昇華したもの。

・所在地:バーニップ州立公園(オーストラリア)
・設計者:Maxa Design
・出典:https://www.lunchboxarchitect.com/
・写真:Maxa Design

Sugar Gum House
モダンな風見鶏のビーチハウス

北向きのclorerestoryの窓を通して日射を室内に取り込み、二重ガラスおよび断熱材により冬の寒さを対処する設計。
夏は、大きく張り出した軒、窓を開け放しクロスベンチレーションを行っている間に高い位置からの日射を遮蔽する。

・所在地:ビクトリア州オトウェイ(オーストラリア)
・設計者:Rob Kennon Architects
・出典:https://www.lunchboxarchitect.com/
・写真:Derek Swalwell

Remote Lake Cabin
湖の斜面地に建つ木造の小屋

ディロンダック山脈の湖にある傾斜地に建つ「リモートレイクキャビン」。エネルギー効率の良い開口部が使用されている。木の熱性能(断熱、熱容量)、自然光、パッシブソーラーデザインにより健康に影響を与えている。

・所在地:フロリダ州インディアン湖(アメリカ)
・設計者:Stonorov Workshop
・出典:https://www.archdaily.com/
・写真:Tolya Stonorov

House at Indian Point
ノバスコチアンのバケーションホーム

ノバスコチアンのバケーションホームはパッシブソーラーの主な手法は三重ガラスのカーテンウォールと南向きの大きなオーバーハングである。トレフィー材の板と石のクラッディングは、耐久性を維持する。気候への適応性は、自然へのアクセスを妨げることなく、海の激しいな天候からの住宅を守っている。

・所在地:ノバスコシア州マホネ湾(カナダ)
・設計者:FBM Architecture | Interior Design
・出典:https://www.archdaily.com/
・写真:Julian Parkinson

Garden House
複数の庭でプライバシーと借景を両立した住宅

パビリオンの外壁は、杉板を焼いたもの使用し、回廊の背板は滑らかな漆喰で仕上げられている。床はオーク材の柾目の床とキャビネット、アルミ製の窓と手すり、セメントタイル、漆喰を主な内装材としている。
庭園とその周辺の景観は、敷地内に設置された雨水の受け皿を通して灌漑する自生植物や樹木などが植えられている。庭園と家の周囲の多数の操作可能な窓システムが統合され、パッシブ冷暖房は、年間を通して非常に効果的である。

・所在地:カリフォルニア州ロサンジェルス(アメリカ)
・設計者:ANX / Aaron Neubert Architects
・出典:https://www.archdaily.com/
・写真:Brian Thomas Jones
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