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ESHパッシブデザインツール

スタートアップガイド 例4.蓄熱部位の追加による効果

蓄熱部位の追加

庇ありのベースモデルを使って、各室内部の壁(外壁、間仕切壁)と天井部分に、12.5mmせっこうボードを1枚追加して、蓄熱容量を追加した場合の効果を検証します。また、ツールには蓄熱ありとして、1階の床面のみに100mmのコンクリートを追加する機能も備わっていますので、併用して検証することもできます。
構法・仕様データセットの編集方法は、「オリジナル断熱仕様を使ったシミュレーション」を参照してください。

設定項目

以下の設定でシミュレーションを行います。

気象条件 小美玉(5地域)
気象条件 小美玉(5地域)
建物条件 5地域の構法・仕様
建物条件 5地域の構法・仕様
居住条件
設定項目 居住条件
・LDにスケジュールを設定
・外気導入はなし
計算
設定項目 計算
・LDを選択

1階リビングの室温

・ツールの計算方法は『レポート出力』と『詳細計算』があり、『詳細計算』の計算結果はResultViewer を使って複数の結果を重ねて表 示することができます。

2月「寒い日」の自然室温の変動
2月「寒い日」の自然室温の変動
7月「暑い日」の自然室温の変動
 7月「暑い日」の自然室温の変動
建物全体
LDのみ

蓄熱部位を追加することで、室温変動の幅が狭まっていることが確認できます。

年間暖冷房負荷

スケジュールをLDのみ設定した場合

LDのみ

・蓄熱部位を追加するほうが、暖房、冷房ともに年間負荷量は少なくなっています。
・木造建物の場合、一定程度の蓄熱容量を追加することで得られる効果が確認できます。

設定超過時間

スケジュールをLDのみ設定した場合

自然室温時の13度を下回る時間(h/時間)
自然室温時の30度を上回る時間(h/時間)

・夏期、冬期とも設計目標温度の超過時間が短縮されているので、快適性の向上に貢献していることも確認できました。

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