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くらしかた・すまいかた

Vol. 09:中筋出作の家01

なぜ環境共生認定住宅に住むことになったのか

○「環境共生認定住宅」について、以前からどんな住宅かご存じだったのでしょうか?

直之さん: 環境共生認定住宅について知ったのは、ハウスメーカーの営業の方とお話をしていく中で、最初は特に意識していませんでした。
お話する中で、私たちの家で環境共生住宅の認定を受けるためには前提があって、 それを満たすために庭にシンボルツリーを植える必要があるとか、簡単な条件についてお聞きしました。※1

美穂さん: シンボルツリーを庭に植えるのは、元々の設計にも入ってましたし。

直之さん: こっち(施主)の思いを満たせば自然と環境共生住宅になるっていうだけのことだったので、それはすごく、入口として良かったんだなと思います。

サンヨーホームズ: 元々、弊社では「長く快適に安心して住める家づくりを目指す」という思想がベースとしてありました。
短期間で建て替えるんじゃなくて、メンテナンスして長くお住まい頂く。
結果、地球環境に優しく、廃棄物も出さない、CO2も少なくなる家ができる。
そういった条件を満たす家づくりに、今度は庭に樹を植えたり、雨水タンクを備えていくと自然に環境共生認定住宅の要件を満たすことができるようになったわけです。
基本性能となるベース技術とプラスアルファの提案要素を組み合わせ、辻本様の住宅をはじめとし、サンヨーホームズの「環境共生住宅」はできているんですね。
その辺もご理解いただけるとうれしいですし、この家が環境共生住宅であるという「認定プレート」も発行して、お施主様にお渡ししています。

直之さん: 我が家も買ったときから、ずっと居間の一番良い場所に置いてあるんです。

こだわりは「太陽光発電システム」と「耐震+制震構造」

○この家を建てるにあたって、お二人がいちばんこだわった点はどんなことでしょうか?

直之さん: 全部のものにこだわったんですが、強いて「環境」というテーマであげれば「太陽光発電システム」と「耐震+制震構造」の2点ですね。
大きな地震を体験していますから、やっぱり家の地震対策、その中でも特に中にいる人たちが安全で、家財も失われないという「耐震+制震構造」に惹かれました。

○こだわりを満たしてくれる会社、という意味でサンヨーホームズを選ばれたのでしょうか?

直之さん: あの時(※2)制震構造を提案していたのは、サンヨーホームズさんと他1社くらいでしたね。それと太陽光発電パネルのスペックが一番良かったんですよ。

美穂さん: ソーラーにはこだわったわよね、特にメーカーに。

直之さん: できるだけ全てのエネルギーを賄えたほうがいいから、多く乗せれば乗せるほど本質的には得なんでしょうけど、予算もあって4kwぐらいは適切かなと。
「4kwで載せられますか?」と営業の方に聞いたら、「ちょうど載ります。」ということになって、21枚乗せるとデザイン的にもスッキリ納まって、いろんな面で満足しています。

美穂さん: 太陽光発電で発電した電気は、家庭内の照明などとして少し使い、残りは電力会社に売りに出しています。電気料金は…住み始めたばかりなので比較出来るほどではありませんけど、安く済んでいると思います。

○新築時に太陽光発電パネルを設置しているお宅は、ご近所でも増えているんでしょうか。

美穂さん: 1軒ですが、我が家より前に乗せていたお宅がありますね。
でもまだソーラーパネルを乗せている家は少ないと思います。
直之さん: ここ5年くらい、この周囲で家を新築する人があまりいなかったというのもありますけど。

○では給湯システム用の太陽熱集熱器を屋根に乗せているお宅はいかがでしょう。

美穂さん: けっこう昔はどこの家も乗せていましたね。
私の家も昔は使っていましたが今は無いです。この家の給湯設備はエコ・キュートにしました。

※1:環境共生住宅の認定は供給の仕方によって4種類(システム、個別、団地、団地システム)に分かれ、この家は「システム供給型環境共生認定住宅」にあたる。システム供給型の認定を受けるには第2章必須要件(省エネルギー性能、耐久性、維持管理、節水、立地環境への配慮(シンボルツリーの条件はここに含まれる)、バリアフリー、室内空気質)で定められた要件を満たし、第3章提案類型第1節(省エネルギー型)、第2節(資源の高度利用型)、第3節(地域適合・環境親和型)又は第4節(健康快適・安全安心型)の2つ以上に該当する、より高度でユニークと認められる工夫や提案がなされたものでなければならない。(環境共生住宅認定基準 2006年度版 )
参考:一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構HP

※2: 本インタビューの実施年は2006年です。

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