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土佐派の家 『土佐の伝統的な材料、構・工法を受け継ぎながら、新しい建築を創造』

高知市は土佐の政治・文化・経済の中心として発展し、幕末・明治期には、坂本龍馬や板垣退助などの偉人を多く排出した歴史豊かなまち。こうした歴史的背景をもつまちにおいて、土佐の伝統的な材料、構・工法を受け継ぎながら、新しい建築を創造している設計集団「土佐派」による住宅・事務所・寺社等の事例。
●設計:土佐派 / 所在地:高知県高知市・南国市

I邸 『築90年の木造住宅の曳き家』

築90年の木造住宅を曳き家して移築した住宅。基礎や壁などの耐震補強と共に、屋根面への大きなトップライト設置による太陽光の直接採光、土を使わないシンプルで軽量な仕様の瓦屋根への変更等がなされている。いずれも50年以上前から使われている資材を中心に使用され、耐久性にも配慮されている。敷地は水田の拡がる農業地域の中にあるが、いぶし桟瓦の屋根、土佐しっくいと板張りの外壁を受け継ぎ、地域農家の伝統的な家並みと調和している。
●事業者:個人 / 所在地:高知県南国市
●竣工:1998年
●延床面積:298.22㎡

石井の家 『住まいや空間を介して土地の特性や自然環境・地域環境を際立たせ、つながりをもつ』

市街化調整区域である田園地帯の中の建て替え住宅。丸太柱が並ぶ2階柱廊と赤い曲面壁で構成される外観、これと交差するように設けられた南北の大開口部による視界の拡がりなど、周辺の田園風景や山々の中で建築を介して土地の特性や自然環境を際立たせながら、同時に住まい空間が山や川、田畑、地場の木材といった地域環境との関係性を意識させ、有機的なつながりをもつことをめざしている。
●事業者:個人 / 所在地:徳島県名西郡石井町
●竣工:1996年
●延床面積:163㎡

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