環境共生住宅とは

環境共生住宅とパッシブデザイン

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パッシブデザインに挑戦

パッシブデザインは、自然のもつエネルギーを暮らしのエネルギーとして活用するための設計手法です。
ここではkkjの「太陽の5カ条」を参考に、太陽のエネルギーを暮らしのエネルギーとして活用するために、パッシブデザインでは具体的にどんなことを行うのかについてご紹介します。

太陽のもつエネルギーを利用する

地球に光と熱を与えてくれる太陽。
私たち人間が地球という星で生きていけるのも、太陽があるおかげです。
太陽の中心核で起こる核融合により、わずか1g の水素から、石炭20t を燃やすのと同じだけのエネルギーが生まれます。
その膨大なエネルギーは、放射によって地球にまで届いています。
しかし、地球の地表面に至るまでに大気圏で反射されたり、大気に吸収されるため、約半分しか届きません。
それでも地球上で私たち人類が使用している全エネルギーの使用量の50倍に相当する量が、毎日空から届けられています。

このエネルギーを私たちの暮らしで上手に利用するためには、生活の器である住まいにもそのための工夫が必要になります。

世帯当たりのエネルギー消費量の用途別割合
(出典:エネルギー白書 2013)

太陽のエネルギーを暮らしに活かす

家庭で消費されるエネルギー量の割合を用途別に見てみると、動力・照明が一番多く、次いで給湯、暖房の割合が多いことがわかります。
太陽の恵みを生活で使う電力や光や熱として利用できれば、省エネ効果が期待できます。

太陽の熱を上手に取り入れる

kkjの太陽の5カ条より

クマタは好奇心旺盛なエコビギナー。暑いのも寒いのも苦手なクマです。
今日はこんなお悩みをケロリに相談しています。

「夏は日ざしをさえぎりたいけど、冬はお日さまをたくさん取り入れたい。
どうしたらいいんだろう?」


エコマスターのケロリは、いつもクマタに簡単なエコライフの実践方法を教えてくれる、賢くて心のやさしい友達です。

「日ざしがいちばん入りやすい南側の窓の外側に庇(ひさし)をつけてみよう。
太陽の昇る高さは夏と冬で変わるから、そこに気をつけるといいね。」


どうやら太陽の熱を上手に取り入れるには、南側の窓の外に庇を付けて、部屋の中に入ってくる太陽光の量を調整すると、いいようです。

夏と冬で変わる太陽の昇る高さを意識して、庇の出幅(ではば)を決める。
このような行為が「パッシブデザイン」です。

次に「庇はどの位の出幅にしたらいいのか」を、クイズを通して考えてみましょう。

クイズ!太陽の熱を上手に取り入れる庇の出幅を考えよう!

南側の窓に庇をつけます。夏は日ざしをさえぎり、冬は家の中に日ざしを取り込むために適したで出幅はどれでしょう?

正解は...

B.ほどほど 「夏にも冬にもちょうどいい出幅にしよう!」

太陽の光は物体に吸収されると熱エネルギーに変わります。
だからこそ夏は太陽光を室内に入れないことが、涼しく過ごすための重要なポイントになります。
反対に冬でも日当たりの良い部屋が暖かいのは、太陽の光を受けた床や壁からのふく射熱によるものです。

日本の場合、夏の太陽は高く、冬は低いため、南に面した庇や軒を適切な出幅にしておくことで、夏の強い日ざしをさえぎりながら、冬の晴れた日には日ざしを室内に取り込むことができます。

パッシブデザインのヒントを学ぶ

自然とつくる環境共生住宅シリーズkkjの「太陽の5カ条」

パッシブデザインは、建物を取り巻く自然環境の特性を活かし、室内を快適にするための設計手法です。
kkjの5カ条シリーズ「自然とつくる環境共生住宅編」では、太陽、雨・水、風、緑、4つの要素ごとに考えられる環境共生の取組みを紹介。パッシブデザインのヒントとしても役立つ内容になっています。

kkjの5カ条シリーズ「自然とつくる環境共生住宅編」
  A5サイズ・フルカラー20P。330円(消費税込・送料別)

パッシブデザインツールの活用

パッシブデザイン手法を取り入れ、快適な居住環境をつくり出すためには、パッシブデザインの効果を定量的に把握し、設計内容に適切に反映していく必要があります。
そのためには設計の初期段階から、簡単な操作で繰り返しパッシブデザインの効果をシミュレーションでき、かつ精緻な結果を導き出せるようなシミュレーションツールの存在が欠かせません。
kkjでは、独自のシミュレーションツール「ESHパッシブデザインツール」を開発し、より多くの設計者がパッシブデザインを設計へ反映しやすくなるよう、無料での配布を行っています。

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