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トップ>住む・暮らす>くらしかた・すまいかた欅ハウス
くらしかた・すまいかた
欅ハウス
世田谷に森を作って住もう
欅ハウスで暮らし始めて変わったこと
欅ハウスに暮らし始めてから、自身の体感として、何か変化を感じますか。
鈴木:
以前に比べて体が楽になりました。実は私、エアコンがむちゃくちゃ好きなんです。5月のゴールデンウイークを明けたころに、カーッと暑くなったりしますよね。前の家では、その瞬間からエアコンのスイッチを入れていましたから、年間で考えるとすごい稼働率です。暑さに対する過敏症とでもいいますか。
肩凝りがひどいのに、「暑さに耐えるよりは」と、冷房を付けっぱなしで寝るから、朝起きて首の筋を伸ばすと痛くてしょうがない。そんな『エアコン大好き』といった生活をしていましたが、 今年の夏はトータルして5時間くらいの使用で済みましたね。

意識せずに生活していて、振り返ったら自然とそうなっていたのでしょうか。

鈴木:多少、気を付けましたよ。『エアコンは使わないぞ!』とか、『我慢するぞ!』とか。(笑)でも暮らすうちにこの家の涼しさみたいなものに、何とはなく気付いたんですよね。
今まで涼しいというのは、エアコンから出ている冷風を直接浴びることだと理解していました。それが、冷たいコンクリートに体熱を奪われている感じとか、時折ふっと通る風とかを感じられるようになってきて。またある時は、電球が180度くらいあると気がついて、電球を切ると涼しくなるんじゃないかとか、そんなことを考えながら、感じながら住んでいたら、ひと夏が終わっていました。

すごい変化ですね。
じゃあ、ひと夏終わって肩凝りが無くなったとか。

鈴木:
肩凝りはまだありますね(笑)。でも、何より生活している実感があるし、身体的にも楽です。特に冬の朝は、すっと起きれなかったんですが、この家では冬でも室温が20度くらいで安定してるし、湿度も50%ぐらいで、喉もあまりカラカラしない。僕は元々気管支が弱いので、この家に暮らすようになって、体がだいぶ楽になりましたね。
それに、妻はとても寒がりなので、前の家では僕がエアコンを付けると逃げていました。夫婦間で感じる適正温度にギャップがあ ったんです。欅ハウスに住むようになって『うちの旦那がこんなにエアコンを使わなくても大丈夫なんだ』と、まず最初にそこに驚いてました(笑)。

クーラーを使わずに涼しく過ごすための、環境共生的な仕掛けがあるのでしょうか。

鈴木:カウンターの前の窓の外側には、各戸で緑化ができるようにプランターが付いています。
『 緑化をしていきながら熱を遮って、夏場の日中に日射が入ってくるのを抑える』という理論は、頭ではわかっていましたけど、植物を育てることは日常的にやってなかったんですね。ただ『水をやれば育つ』と思って、実際にやってみましたが、どうやら緑のカーテンは水をやるだけでは作れない。
ひょうたんでも何でもいいんですが、ある程度上までいったらちょん切って横に伸びていくように矯正してあげるんですね。今年の夏は上のほうまでず~っと伸びてて、あるとき見ると爆発していて、「あ~ダメだな」と反省しました。簡単に出来ると思っていたんですが、少しづつ学んでいく必要があるなと。そういうことをやっていると、共働きで毎日遅いんですが、暮らしてる実感が前の家よりありますね。
住む人のこだわりを反映させる-コーポラティブハウスの利点
欅ハウスはコーポラティブ型の住宅ですよね。
集合住宅でありながら、 家の間取りも、使う素材も、住む人のこだわりを反映して各戸ごとに違うんでしょうか

鈴木:それぞれ違います。もちろん水周りなど動かせない部分はありますけど。
我が家を例にあげると、自然素材を徹底的にこだわって使いたかったんですよ。合版の上にフィルムが張ってあるフローリングは、見た目にプラスチック感があるし、あの肌触りがいやだったから使いたくなかった。結局、フローリングは木板にしました。多少余分な水分は瞬時に吸い取ってくれるから、いつもサラッとしていて気持ちがいい。風呂から出てきて裸足で歩くと足跡が付くんですよ。僕の足とフローリングの間に、水の膜があるっていうのを何となく感じるんです。
我が家の床は木ですが、床を竹にしている人もいます。木の材料を使った仕事をされている方は、天井も壁も木です。ご自身で施工されていましたね。

素材選びは難しいですよね。結局、予算の理由で妥協せざるを得ないことが多いですし、かといって安いからいい、というわけでもないですし。
鈴木:経済的限界をどこまで決めているかってこともありますけど。僕は多少お金が張っても、いいものを作りたいですね。

素材選び以外で、特にこだわった部分があれば教えてください。
鈴木:「夜間換気を1時間に15回ぐらいやろう」ということで、寝室の壁を天井から若干低い位置で止めています。それをやったおかげで1時間14回夜間換気できてるんです。ですが、リビングで仕事していると、寝室に音が全部筒抜けになって、かみさんが寝れないわけですよ。風が通って夏場はひんやりするいい家ではあるんですけどね。僕は仕事から帰ってきて眠れなかったら本を読むし、テレビを見る。かみさんは疲れているから眠たいわけです。こっちでバラエティ番組見てゲラゲラ笑っていたら怒られますよ(笑)。
...こんなはずじゃなかったんだけど。

音の問題は、計画換気のシステム自体が抱える問題なんでしょうか。

鈴木:基本的に、自然の力で換気できるような間仕切りを考えよう、と企画の方から提案されて、僕達も素直に納得してやったんですね。家族の生活の時間帯が問題なのかもしれませんが。どうしても眠れない夜とかあるじゃないですか。リビングでタバコ吸ってると、ライターの擦る音が寝室で聞こえたり、煙りが行くから「眠れなくてタバコ吸ってるな」と瞬時にわかってしまう。家族の距離が縮まったという表現も出来ますけどね(笑)。


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