同じ冬でも、南北に長い日本では、冬の寒さもさまざまです。
雪が多いところ、雪は降らないけれど、冷たい風が吹くところ。
寒いけれど、晴れが多いところなど、地域ごとにいろんな寒さがあります。
さて、この「寒さ」ですが、何かと目のかたきにされがち。
でもこの「寒さ」は、実は動物や植物にとって、なくてはならないもの。
たとえば、春を代表する「サクラ」の花も、冬の寒さが足りないと咲くことができません。
春に咲くサクラのつぼみは、前の年の夏に作られます。
その後、秋から冬の間に眠りについた状態になります。
冬の間、つぼみはある決まった長さ寒さにさらされて、花を咲かせる準備に入ります。
これを「休眠打破(きゅうみんだは)」と言います。
開花の準備が終わったころ、春にむかってだんだんと暖かくなり、サクラの花が咲きます。
近ごろは、南の地域よりも、東京の方が、サクラの開花宣言が早く出されることがあります。
これは「休眠打破」をするための寒さが、足りないせいかもしれません。 |