| 暮らしを守る緑 |
| 暮らしを支える緑は、山や森林だけにあるわけではありません。風や潮、音や煤塵、そして日差し。身近な場所の気候を緩和するためにも、緑は大きな力を発揮します。 |
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| ○水源を涵養する |
| 植林地 |
水源を涵養する森林の多くは人工林。人の手によって植えられたスギやヒノキの森が、都市の生活を支える水を育んでいることは案外知られていません。日本の人工林は日本の総森林面積の約4割。先人たちが木を植えては使うという循環型の資源活用を続けていた結果ですが、この仕組みは木材が使われなくなったことで崩壊しつつあります。水資源を涵養するためにも、自分たちができることを都市部の人も真剣に考えなくてはいけない時期にきているのです。 |
| ○水田による治水治山 |
| 水田 |
田んぼは水を溜めるため池のような役割も持っています。さらに棚田は急傾斜な地形で山に降った雨の6割が川に流れていってしまう日本の地形のまずい部分をうまく改良した非常に利にかなった農業でした。 |
| ○二次林との共生 |
| 里山 |
里山とは里に近い二次林で、人々が自分たちの生活に必要な資源を得る為に管理していた場所です。現在は農村部から働き手が去ったことや、薪などの資源を生活に必要としなくなったため、利用されない場所が増えています。 |
| 屋敷林 |
防風林というと屋敷林が有名です。屋敷林は屋敷の周りを囲う防風林で、冬の強風や吹雪から屋敷を守ってくれます。また用材や薪材にもなる有用林であり、鳥や昆虫、小動物の生息場所にもなっています。 |
| 海岸林 |
日本の海岸線は総延長3万km。四方を海に囲まれているため、海や海岸沿いの土地に大きく依存しています。海岸付近の居住域、農地、生産施設、交通の安全を確保するため、海岸林整備の歴史は約400年前から砂丘に森林を造成することからはじまりました。主な植樹種は乾燥や湿気、潮風に強いクロマツ。近年では間伐材を利用した防風柵を用いた海岸林の造成や苗木の生長促進の方法も広がりつつあります。 |
| ○農業との共生 |
| エディブル・デザイン |
現在の日本の食料自給率は40%。先進国の中では最低のクラスにあります。輸入大国でありながら、輸入した食材の2割は食べられることなく捨てられていたりして、なんだかあべこべなことが起こっています。また一方では、都市の市民農園では倍率が年々高くなっていたりして、農と食をめぐる問題を「都市の緑化」と組み合わせて、解決してみてはいかがでしょうか。 |
| ○都市の緑化 |
| 鎮守の杜 |
明治神宮など人工で植えられたにも関わらず豊かな生態系の基盤を、都市の中で築く場所もありますが、多くは天然林です。そのため土地にあった植生をしていることが多く、近くにある鎮守の森は、その周辺環境に合った樹種や林内構成を確認する際に大きな手助けになる場所です。 |
| 公園・緑地 |
コンクリートに囲まれた都市部において、公園などの大規模な緑地は暑さを緩和する「クール・アイランド」として機能します。樹木の蒸発散が周囲の熱を奪い、樹幹が太陽光を遮断し、樹木が多く重なりあう森は他の場所よりも温度が低く保たれているため、夏季の冷熱源となります。 |
| 建物の緑化 |
住宅のまわりに、その環境や用途にあった緑を育てることで、暮らしの省エネを助けることができます。
例えば、南側の開口部への日差しを遮るよう、夏は葉がしげり、冬は葉の落ちる落葉樹を植えることで、冬と夏、両方の厳しい気候を和らげることができます。また緑で被覆した土面を都市に多く作ることで、地下水の涵養などの水資源へも寄与します。 |
| 緑のカーテン |
緑のカーテンとは、ウリ科の植物を主に使い、夏の暑い日差しを遮り、快適な授業環境を得ようとするものです。植物の葉の蒸発散によりカーテン周辺の気温が低く変わる事や、3~4階までの高さの日射が可能になることなどから、小学校や役場など公共性の高い場所で生徒や職員の環境教育の一環として行われるようになりました。 |