多くの農耕文明は自然を切り開いて行われたため、神話の中で人は森の神と戦い、都市を築いていくと語られています。そうして切り開かれた土地を活かし、農耕牧畜文明はやがて都市文明へと姿を変えていったのです。しかし自然資源を搾取しつくした文明に明日はありません。それは歴史が証明しています。
日本では、古来から自分たちで木を刈った後に、自ら木を植えてきました。また水田を多く作ったことで、地下に浸透する雨水の量を増やしました。田んぼは天然林を切り開いた=自然破壊だという意見もありますが、それは前述の「農耕牧畜文化」とは違い、奪い尽くすことのない、まさに「共生」の技術です。そして与えられた自然からの恵みは、神様からの頂き物として、それこそ一つも無駄にすることなく、循環利用を行っていました。まず漆にはじまり、紙、食器、家具、建具、建材、槇などの資源、etc,etc...
。田んぼで取れた稲も同じように無駄にはしません。島国の日本が長らく鎖国してこれたのも、唯一のエネルギー源である「緑」を循環しながら活用していたからです。
|